九郎×和平
今日の朝も産声を聞くことなく、気まずい思いで寝床を出た。 大河童種の大賀九郎は、冷えた朝の寝室で服を身につけながら、大きな溜息を吐いた。白い息がシャツのボタンをかける自分の手に掛かる。 どうして、と口の中で作った声を飲み込む。 「今日も出来ん…
今日の朝も産声を聞くことなく、気まずい思いで寝床を出た。 大河童種の大賀九郎は、冷えた朝の寝室で服を身につけながら、大きな溜息を吐いた。白い息がシャツのボタンをかける自分の手に掛かる。 どうして、と口の中で作った声を飲み込む。 「今日も出来ん…