からめ

小豆×牛鬼

『うしのきもち』(生真面目×俺様)

小学校の時に参加した友人宅のクリスマス会。社会人一年目の時に経験した恋人と過ごす落ち着きあるイブの食事。思い出は美しくぼやけているが、未来は恐ろしく鮮明だ。 「家族と俺と、どっちが大事なんだよ」 不貞腐れた牛鬼を前に、あら太は項垂れていた。…

『小豆の熱』(生真面目×俺様)

 「あら太ぁ~」 廊下から、間延びした低い声が自分を呼んだ。 牛鬼が長いトイレからやっと帰って来たのだ。 まとめた書類を鞄に突っ込み、バタバタとフロアを出る。 広い肩幅と逞しい胸の目立つ、体育会系の肉体を高価なシャツの下に潜ませた色男……『…